進むシニア層の情報二極化
僕は主にシニア層にタブレットやスマホ、携帯電話、パソコンのサポート等を行っていますが、その中で特に多い相談が、「通信費の月額を安く出来ないか?」という質問です。
シニア層でも情報に強い方と弱い方で二極化が進んでおり、知人で情報に強い方がMVNO等を用いて格安で使用しているのを聞き、自分も出来ないかと思うわけです。
シニアには最適なMVNO。需要が高いが障壁も高い。
まずお目にかかってお話しを聞くと、頭の中がごっちゃごっちゃになっています。専門用語などは通用しません。
そのような方から「何故そんなに安いのですか?」「私のではどうすれば出来ますか?」と質問されますが、専門用語を使わずにこれらの質問を分かりやすく答えるのは、なかなか難しいことです。
Wi-Fiモデルとセルラーモデルの違い、Wi-Fiとはどういったものか、セルラーモデルの通信とはどういった物なのか、現在自身が契約している契約内容は?格安回線はどうすれば契約できるのか?等、ご説明して簡単に理解できることではありません。
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れが第一の障壁、知識的な障壁です。
第二の障壁、料金プランの罠
お話を伺っていくと、殆どの方が三大キャリアのいずれかで割賦の2年縛りを契約されています。この状態で格安回線に移行するには、違約金を支払って現在の回線を解約しなければなりません。割賦代金がまだ高額な方もいらっしゃいます。
シニアの方は面倒くさい説明を求める割には説明すると嫌がる傾向にあります。このあたりの料金プランの説明は特に嫌がられる部分です。さらに解約の作業が必要となると、挫折感が漂い始めます。
第三の障壁、端末の罠
格安回線を使用するには、使用する端末が非常に重要です。元から持っている物がそのまま格安回線で使用できる端末であれば何ら問題は無いのですが、大抵の方は格安回線に移行するには端末の買い換えが必要になります。
中古でも新品でも良いのですが、前述した違約金を支払って新たな端末を購入するのはものすごく抵抗感を示します。
この抵抗感を取り除くために、現在の月額を2年間支払った合計と新しい端末料金+格安回線の料金の比較を出して価格の優位性を出しても、殆どの方はこの抵抗感を拭いきれません。これは「現在の端末がもったいない」という気持ちと、現在の端末を契約してくれた知人や家族を裏切るような気持ちになるからでしょう。(殆どの方は誰かしらに契約代行してもらっているようです。)
第四の障壁、格安回線の契約
格安回線を契約するには、通信に必要なSIMカードの購入と、契約作業が必要となります。これは携帯ショップとは違い、すべて自分で作業する必要があります。
契約が完了したら、SIMカードを適切に挿入してAPN設定を完了させなければ通信する事が出来ません。
このあたりの技術的な作業はシニア層には特にハードルが高いです。
契約作業時はクレジットカード決済が必須であり、ネットショッピングもしたことが無い方がいきなりクレジットカード決済を行うなど、心理的に不可能でしょう。
その後、端末を初めて持つ方は初期設定やアプリの取得などが必要で、更に障壁があります。
一人で悩まず、まずは相談を
これら上記のことが複雑に絡み合ってしまい、格安回線にスムーズに移行できない方が多いです。弊社では一切を代行したり、解約作業に付き添わせて頂くので比較的壁は低いのですが、なんせ疑り深くてケチな方が多いので僕らに依頼することをためらう方もいらっしゃいます。
それはそれで全く構いませんが、一歩踏み出して頂ければ今までの契約の煩わしさや分かりにくさ、料金の高さ等の問題がすべて解決し、胸のモヤモヤが一切晴れ、快適な使用感と安心で分かりやすいサポートが受けられる事に目を向けて頂けたらなと思います。
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